一般的には「3麻の方が実力差が出る。」ともいわれるし、「3麻の方が運ゲー」ともいわれる。一体どういうことなのか? どちらが実力差が出るのか?
今回は4麻を天鳳で10000戦以上、3麻を10000戦以上DORA麻雀で打ってきた自分が、その疑問について考えていく
3麻は、4麻と何が違うか
3麻は4麻と比べて
・打点作り、手役作りの技術が必要ない局面が多い
・安手愚形テンパイでリーチに押すかなどの、微妙な(得なのか損なのかが分かりづらい)押し引きや、微妙な鳴き判断を迫られない
・守備力を意識した手組が、そこまで必要とされない(牌の種類が少ないので、手詰まりがかなり減るため)
・ケイテンで押す価値がとても低い。 ケイテンを取る技術の重要度が低い(ケイテン意識が低い人でも3麻では勝てる)
こうして書くと、
「3麻の方がゲーム性がシンプル」
「3麻の方が4麻より、技術介入が少なくて実力差がつかない。運ゲー」
と思うかもしれない
ただ、上記に書いた技術はあくまで「ハイレベルな技術」だ
もっと、低レベルな技術に焦点を合わせるとどうだろう?
3麻は4麻と比べて
・牌効率の正確さが、毎局求められる (良い、配牌、良いツモが来やすいため)
・対リーチに対しての、面前での押し返しや、ベタオリの正確さが毎局求められる(相手にも良い手が入るため)
4麻と3麻では求められる技術が違う
「手組(鳴き含む)」
「ゼンツかベタオリかの判断」
これらの知識は、麻雀の基礎である。
上級者なら誰でも知っているし、高精度で使いこなせる
だが、初中級者は、手組や押し引きで何度もミスをする
手組や押し引き判断でミスが起こる場面というのは
「自分に良い手が来て、悩ましいツモが来た時」
や
「そこそこ戦える手で、リーチや高打点の鳴きが飛んできた場合」
という状況だが、
「配牌もツモも基本的に悪い4麻」だと、そういう状況があまりない
「そもそも何を切ってもどうせあがれない」みたいな手のことがほとんどなので、
手組や押し引きの粗が3麻に比べて目立ちにくいのだ
逆に3麻だと毎局これらの知識を問われるといっても過言ではない
4麻は手組と打点意識と押し引きと鳴きとケイテンとアシスト、点棒状況判断のゲームだが
3麻は手組と押し引きのゲームなのだ
さてここまで読めば、「3麻と4麻どちらが実力差が出やすいか?」
という話の結論はなんとなくわかるのではないだろうか?
結論
4麻はいろんな能力が試されるので、
初~中級者間でまあまあ 、
中級者~上級者間で少しだけ
上級者~超上級者間でも少しだけ実力差がつく
初~中級者間 では、手組、押し引きの知識の有無
中級者~上級者間では、手組、押し引きの知識の有無に加え、その精度。
またケイテン意識や、打点意識などの知識の有無
上級者~超上級者間では、上記の知識を精度高く使いこなせるか?集中力、読み、日々の勉強などの積み重ねが問われる
だが、3麻はというと
初中級者~上級者の間でものすごーく実力差が出る
上級者~超上級者間ではほとんど実力差がつかない
3麻では
手組と押し引きの知識が毎局求められるため、
それがちゃんとできる上級者以上では、実力差はあまりつかないかわりに
その技術が拙い初中級者とは、えげつないほど実力差がついてしまうゲームである
というのが、3麻と4麻を両方数多く打ってきた自分の結論である
そのため、3麻と4麻のどちらが実力差が出やすいか?というと
ハイレベル同士なら4麻だが
多くの人にとっては、「3麻の方が実力差が出る」
自分が、収支をプラスにする目的でフリー雀荘に行くなら4麻ではなく、実力差がつきやすい3麻一択
DORA麻雀で収支+にしたいなら、上級者がいなさそうな低レート一択